はいっ!ってメッチャ元気よく言ったけど…自信なくしたわ…
だって……。

「えーー…と転校生の……」
「女子ぃぃいいいっ!ふぇーーーい♪」
「えっ?!え?どっから来たの?!」
「彼氏いるぅーー??」
とりあえず、先生の話し聞いてあげよーよ。先生結構なおじいちゃん先生だよ?

「…じゃー美乃。あー挨拶」
「あ、はい。えーっと美乃 梓です。よろしくお願いします。」
「「「「よろしくぅーー」」」」
皆さんお元気ですねぇー。幼稚園児ですか?小学生ですかい?

「あ、琉聖。」
小さく吹いたつもりだったが、案外大きい声だったらしい。近くにいた不良さんが『えっ?!今。。』とびっくりしていた。理由はしらないけどね。
琉聖は、一番奥の一番後ろでうたた寝をしている。

「なんだぁ…美乃ぉ加賀野と知り合いか?」
なぜか、不良さん皆が驚いた感じに私と琉聖を交互に見る。
琉聖は、変な空気に気づいたのかボーッとした顔で私の方を見ている。

「梓。」
「っ!…」
ただ名前を呼ばれただけなのに…
やっぱり、イケメンと不細工の違いはここからなんだね。
不細工に名前呼ばれたら、『呼んでんじゃねぇーよ。ハゲ。』って言いたくなるわ。

「お前…本当に琉聖さんの知り合いなのかっ?!答えろっ!!」
「あー…うん(今朝会ったばっかりだけど)知り合いかなW」
「…はっまじかよ…」
突然話しかけて、意味分からず絶望に浸る赤髪不良さん。
クラスには、色とりどりの頭。目が痛い。