――……♪


早朝。

琴羽の携帯が鳴った。


「ん-…」


手探りで携帯を探しだし、開く。

画面の光が部屋に溢れた。

時刻は6時を過ぎたところ。

差出人は、未花。


【しばらく一緒に行けない。ごめんね】




何か用事があるのかな。

行く途中に、喫茶店誘おうと思ったけど…。

学校行ってからで、いっか。




返信しようと、メール作成画面を表示する。


「……ふぁ」


だが、本文を見つめていた琴羽だったが、睡魔には勝てず、結局携帯を片手に再び瞼を閉じた。