「どうしよう…」


怒っているかも。

さぁ、と血の気が引いていくのが自覚出来る。


「……」


もしも逆の立場だったら??

未花がクラスの男の子ばかり気にして、自分を構ってくれなかったら…


「お-い…」


一緒にいたのに、他の友達の所へ行ってしまったら…


「琴羽さ-ん…」


嫌だ!!

自分なんかいらないじゃんとか考えちゃう。

気分的に下がるし、怒りも込み上げてくるかもしれない!!


「…おい」

「ぎゃんっ!!」


蓮が持っていた雑誌で、頭を叩かれる。

痛さで琴羽は我に返った。


「百面相…。忙しいやつ」

「だってぇ…」


半泣きで蓮を見つめる。

嫌われたらどうしよう!!

いつも一番近くにいてくれた人になんてことをしてしまったんだ。

先程までの自分を呪う。