〜♪


着替えていると携帯の着信音が響いた。

携帯を開く。


「《蓮》…。えぇ、なんで!?私、教えてない…」


驚きつつも、メールを開く。


【俺からのメールに驚いてんだろぉ?なんで俺がお前のアドレスを知っているかというとな、お前が必死こいて勉強してる時に赤外線したから♪】

(全然気付かなかったし…)

【ちなみに電話番号も知ってるから。お前の携帯にも俺のアドレスと番号入ってっから】

(はぁ!?勝手に何してんのよ)

【…んで、今日はありがとな。お前の家族、すっげぇ好きになりそぉだわ。また遊びに行かせてもらいマス。舞佳さんにもお前のこと頼まれたしなぁ…。あ、明日も勉強教えてやるから逃げんなよ。今日もしっかりやっとくこと。ただでさえ馬鹿なんだからな】

「うるさい…」

【んぢゃ、また明日】


そこでメールは終わっていた。

琴羽はさっそく蓮に返信した。


【あんたはどこまで自分勝手なのよ、びっくりしたぢゃない!! 水結も楽しみにしてるからまた来てあげて。勉強はちゃんとしていきますんで、ご心配なく。おやすみ】


パタンと携帯を閉じた時、ドアが開いた。


「琴羽ちゃん、お風呂どぉぞ」

「ノックしてって言ってるでしょ」

「あ、ごめぇん♪」


ぺろっと舌を出しながら謝る水結。

琴羽は苦笑して部屋を出た。

お風呂から出たら勉強だ。


「頑張りますか」


琴羽は小さく息を吐いた。