火曜日は
朝からゴキゲンだった。

仕事が終わったら
急いで帰って用意して
青夜と会う。

きっと朝からずっと
ニヤけていたんだろう。

「今日ゴキゲン?
何かあったん?」

リカちゃんに
つっこまれてしまった。

「何もないよ」

リカちゃんには
青夜の話をしていなかった。

ユウジの事も一切
きいてこない。

リカちゃんは
その時が楽しければいいのだ。

特定の彼氏を作らないのも
その時、その場が
楽しければいいからなのかもしれない。

「顔がイケてて
金持ってて
背が高くて
大人で優しくて…」

リカちゃんの理想は
かなり高い。

だから
本気で人を好きになる事がない
と前に言っていた気がする。