「おはよ」

一晩中
起きていたせいか
アタシはヒドイ声をしていた。

「朝からどうした?」

こんな朝早くに電話する事なんてなかったから
サトルは驚いていた。

「あのね聞きたい事があるんだけど…」

「情報料は高いでぇ」

もちろん
冗談だという事は
分かっている。

「セイヤって知らない?青い夜のセイヤ」

青夜の地元は
ココの隣の街だが

ヤンチャをしてた
サトルなら
顔も広いし

青夜を知ってるかもしれないと思い電話をした。

「まさか乃亜から
その名前が出るとは
思わなかった」

アタシの読みは
当たった。

サトルは青夜の事を
知っていた。