blue moon

「青夜のしてきたことで迷惑をかけたなら
アタシがあやまります」

アタシは
青夜を必死で守った。


本当は怖くて泣きそうだった。

足も声も
ふるえそうだった。

それでも
"絶対の味方"ということを証明したかった。



中年の男の人は
吸っていたタバコを
灰皿におしつけた。

「ホンマにろくでもない連中やな!!」

そう吐き捨てながら
アタシたちの横をとおり外へ出て行った。


その後ろをついて
中年の女の人も
出て行ってしまった。

残された親戚たちのあいだには
気まずそうな空気が
流れていた。