blue moon

「でも死んで良かったんちゃうか?
アンタら家族も
これで平和やなぁ」

親戚の誰かが笑いながら言った。


その言葉に
周りにいる親戚たちも
笑った。


青夜の家族は
うつむいたままだ。

リュウ君たちが
この状況をどう見ていたか気になった。

横に立っていた
リュウ君の手は
強くにぎられていた。

今にも
なぐりかかりそうな気配を感じた。


アタシは
リュウ君の手を
ソッとひらいた。


そしてアタシは
親戚たちの前へ
堂々と歩いて行き

「はじめまして」

とアイサツをし
深々と頭を下げた。