「お前、わかってないの?」

「え?」

「・・・閉店した店。従業員は俺とお前だけ。すぐそこは俺の家。わかる?」

すっごく甘くて色っぽい声で。耳元で・・・

「・・・逃がさねえよ?」

「・・・てんちょ?」

「あゆむ、だろ?みか」


ーーーその晩の記憶は、残念ながらありません。