また発作的に咳き込んで、気持ち悪そうに吐いていた。
もう何が何だか分からなかった。誰が誰だか分からないのではない。ここにいるのは事実、氷野である。ここ最近俺の周りで起こったあらゆる出来事の整理が出来ない。あっちへこっちへ箱がばら撒かれ、しかも中もこぼれ落ちていた。
氷野は再び落ち着きを取り戻し、しかしそれは元の氷野ではなかった。
「…俺は、今、神の護身として働いている。働いているより、仕えていると言ったほうがいいだろう。神を護り、俺の使命を果たす。それが俺の宿命であり、運命だ。俺だけじゃない。神に仕えるものすべてだ…それが僕らの存在理由。それ以上はないよ。僕らは神に創られ、神の手により生き延びえたんだ。神の側近に仕えて、能力を得たんだ。神から与えられし能力だった…我が能力は過去の人物を呼び起こし、我が体に取り込む能力だ。その能力を通じて、神の過去を知り、世界の過去を知れた。ここに我が忠誠が固まったのだ。すべては世界の存続の故のこと…私は、だから、今の神に仕えて、昔の私の過去を振り払った。振り払うことが出来た。それはすべてあの方のおかげ。過去を許してくれた、あの方のおかげ…」
そしてこれで終わりなのか、発作は突然にやってくる。
「…後は…俺が…機を見て…話す…」
氷野はやけに気持ち悪そうに、話す。
「慣れないことをすると…やっぱりダメだな…」
風が吹き、肌に感じるのを感じた。小さな砂をも巻き込み、舞い上げているのを感じた。小鳥がそれに乗っているのを想像した。遠くで金属音の音が風に乗ってやってきて、耳に入ってくるのを感じた。大地の鼓動が足から響き渡るのを感じた。
ここは地球らしい。ここは現実らしい。ここは俺がいるらしい。ここは現実的ではなく現実で、太陽系にある惑星、地球の上に立ち、俺は確かにここに存在している。何も代わっていない。
氷野が話している間、俺はどこにいただろうか。覚えがない。別の空間に吸い込まれ、そこで氷野と一対一のあまりに一方的な会話を繰り広げていたような気がする。異空間と言うべきだろう。
もう何が何だか分からなかった。誰が誰だか分からないのではない。ここにいるのは事実、氷野である。ここ最近俺の周りで起こったあらゆる出来事の整理が出来ない。あっちへこっちへ箱がばら撒かれ、しかも中もこぼれ落ちていた。
氷野は再び落ち着きを取り戻し、しかしそれは元の氷野ではなかった。
「…俺は、今、神の護身として働いている。働いているより、仕えていると言ったほうがいいだろう。神を護り、俺の使命を果たす。それが俺の宿命であり、運命だ。俺だけじゃない。神に仕えるものすべてだ…それが僕らの存在理由。それ以上はないよ。僕らは神に創られ、神の手により生き延びえたんだ。神の側近に仕えて、能力を得たんだ。神から与えられし能力だった…我が能力は過去の人物を呼び起こし、我が体に取り込む能力だ。その能力を通じて、神の過去を知り、世界の過去を知れた。ここに我が忠誠が固まったのだ。すべては世界の存続の故のこと…私は、だから、今の神に仕えて、昔の私の過去を振り払った。振り払うことが出来た。それはすべてあの方のおかげ。過去を許してくれた、あの方のおかげ…」
そしてこれで終わりなのか、発作は突然にやってくる。
「…後は…俺が…機を見て…話す…」
氷野はやけに気持ち悪そうに、話す。
「慣れないことをすると…やっぱりダメだな…」
風が吹き、肌に感じるのを感じた。小さな砂をも巻き込み、舞い上げているのを感じた。小鳥がそれに乗っているのを想像した。遠くで金属音の音が風に乗ってやってきて、耳に入ってくるのを感じた。大地の鼓動が足から響き渡るのを感じた。
ここは地球らしい。ここは現実らしい。ここは俺がいるらしい。ここは現実的ではなく現実で、太陽系にある惑星、地球の上に立ち、俺は確かにここに存在している。何も代わっていない。
氷野が話している間、俺はどこにいただろうか。覚えがない。別の空間に吸い込まれ、そこで氷野と一対一のあまりに一方的な会話を繰り広げていたような気がする。異空間と言うべきだろう。



