シーソーゲーム

「なら、魔法使いや超能力者、宇宙人、錬金術師はどこにいるんだ」

 俺は無理だろうと思った。つまったらウソ。小海もここまでだろう。

「基本的には人の前にはでないけど、いるとしたら、誰も寄り付かない場所にいるんだ。たとえば、グリーンランド、バミューダ周辺なんかかな。山や谷の深いところにも住んでる場合が多いし。それに気まぐれなんだよ。すぐに引越ししちゃって、会うにも行ったら会えないなんてよくある話でさ」

 何楽しそうに話している。全然理解できない。ウソにもほどがあるだろ。素直に分からないとでも言えばよかったと後悔する自分が目に浮かぶ。しかし少し興味深かった。こんな楽しそうに話す小海を見るのは初めてで楽しいし、こんなに童心に戻れることなんて、これからの人生の中ではそれほどない。

「じゃ、宇宙人はどこにいるんだ」

「いるじゃねえかよ。お前のそばにさ…俺じゃねえぞ」

 俺は小海を見ていた。まさかとは思っていたが、違っていた。

「誰だよ。どこにいるんだ」

「お前で探せよ」

 俺はいつの間にかムキになっていた。探求心が俺をそうさせていた。

「じゃあさ、さっきの話に戻るけど、グリーンランドやバミューダ辺りに住んでるって言っただろ。そいつらは、何で隠れて住まなきゃならないんだ」

 小海はさっきまで水飲み場のふちに座っていたが、突然真剣な表情になって、俺をにらみつけた。