シーソーゲーム

「それはもちろん、何でもいるんじゃないか。宇宙人から魔法使える人まで全部さ」

 ふざけて答えれば、もしかしたらこの冗談たらしい小海の質問をもう聞かなくていいと考えていた。ちょっと悪い関係になりそうだが、そんなの修復すればいい。いくらでもやってやる。

 しかし現実というのは、予想と意に反することばかり起きるのだなと改めて実感することになった。

 小海はおかしくなったようだ。

「そうだよ。よく分かったな。知ってたのか?」

 知るわけない。適当に考えた答えなのだから。

「え…お前、本気で言ってんのか。宇宙人、魔法、錬金術、超能力なんかを信じろとでも言うのか」

「そうだよ。お前が言ったんじゃん。変なやつだな、お前。本当に知ってんのか」

 小海は笑って言っていたが、不思議そうにこっちを見ていた。

 俺は正直信じられない。こんな子供しか信じないようなことを信じている小海を見ることができるとは、目と耳を疑うばかりであった。それにこんなことを俺が信じるはずがない。宇宙人、魔法使い、超能力者なんかがいるはずがない。いてたまるか。

 小海は続けた。

「この世にはな、リョウ。宇宙人も住んでいるし、魔法使いもいるし、超能力者も生きていることを俺たちはその事実を受け止めなければならないんだ。今まで目を伏せてきたんだけど、それは偏見だな、単なる。ま、簡単に言えばだけど。そうだな…例えば、この前さ、映画やったじゃん。金曜の夜にさ。その時に宇宙人なんかも出てきただろ。それはメイクでもなんでもなく、宇宙人だったやつもいるんだ。不思議だろ。それにな、あんないびつに見える宇宙人もいれば、人型の宇宙人もいる。俺たち見たいのな」

 俺は臣の言葉が信じられない。この言葉を受け入れると、俺の今まで築き上げた人生を丸々すべてを否定することになる。否定してきた自分を、今まで自分で自分の顔に泥を塗ったことになる。どうしても否定したい。