グラウンドまで、しばらく赤い粘土のような、また軟らかいコンクリートのような道が続く。一面に敷き詰められて、これは何かと思ったことがあるが、そこまでまで考える必要はないだろう。
とりあえず、その道を歩いている時だけは、まだ、湿気というものは大して感じなかった。
石段を降り、グラウンドに入ると、さらに熱い気泡が上へ上へと押し上げてきた。
「結構並んでるな。早く並ぼうぜ」
こんな暑い日に集団で、その上ほぼ密着状態で整列している。俺はその中に行くことを拒んだが、これはどうしようもないことであった。開会式が始まるのだ。しかし熱帯のジャングルに入ってまですることはないと思う。誰だってそう思うだろ。どこかにでも隠れていようかと考えたが、ミズキはすでに行ってしまっていた。
どうにかしてこの開会式をなくせないかと考えながら、苦渋な顔をしながらも自分の並ぶべき場所へと向かった。
「アンタ、遅かったね」
アズサの前だ。出席番号順に並ぶのである。とりあえず、俺はアズサの前に入った。
しばらくアズサと談笑とでも楽しもうかと思ったが、そんなことをする必要がなくなった。アズサ本人も何か話したそうな素振りを見せたが、俺にひそひそ話さえすることをためらった。変なところで真面目になる。きっと後で話すのだろう。
校長が朝礼台に上がり、適当に話し出した。
それにしても暑いなあ。このままだと日射病か熱中病にでもなってしまう。だから早く話を終わらせろ。こっちは炎天下を立っているんだ。さっさと終わらせろというのが本心で、真面目に聞いているフリをしていた。そうでもしないと、無駄に先生たちは体力を使う。疲れない秘訣は互いに疲れることはしないことだ。
まあ、ボーっとしてれば終わるだろう。そう思いながらあくびを度々繰り返していた。すると、それに対してのクレームなのか、後ろから指で小突いてくる。もう我慢できなくて話し出そうと思ったのだろうか。アズサは小声で言った。
「後で話がある…」
それはかすれても、はっきりと聞こえた。我慢し切れなかったのだろうか。高校二年生になってもまだ子供なのか。
俺は突っ込みたかったが、こんな時は突っ込めない。逆に我慢させられる破目になってしまった。
とりあえず、その道を歩いている時だけは、まだ、湿気というものは大して感じなかった。
石段を降り、グラウンドに入ると、さらに熱い気泡が上へ上へと押し上げてきた。
「結構並んでるな。早く並ぼうぜ」
こんな暑い日に集団で、その上ほぼ密着状態で整列している。俺はその中に行くことを拒んだが、これはどうしようもないことであった。開会式が始まるのだ。しかし熱帯のジャングルに入ってまですることはないと思う。誰だってそう思うだろ。どこかにでも隠れていようかと考えたが、ミズキはすでに行ってしまっていた。
どうにかしてこの開会式をなくせないかと考えながら、苦渋な顔をしながらも自分の並ぶべき場所へと向かった。
「アンタ、遅かったね」
アズサの前だ。出席番号順に並ぶのである。とりあえず、俺はアズサの前に入った。
しばらくアズサと談笑とでも楽しもうかと思ったが、そんなことをする必要がなくなった。アズサ本人も何か話したそうな素振りを見せたが、俺にひそひそ話さえすることをためらった。変なところで真面目になる。きっと後で話すのだろう。
校長が朝礼台に上がり、適当に話し出した。
それにしても暑いなあ。このままだと日射病か熱中病にでもなってしまう。だから早く話を終わらせろ。こっちは炎天下を立っているんだ。さっさと終わらせろというのが本心で、真面目に聞いているフリをしていた。そうでもしないと、無駄に先生たちは体力を使う。疲れない秘訣は互いに疲れることはしないことだ。
まあ、ボーっとしてれば終わるだろう。そう思いながらあくびを度々繰り返していた。すると、それに対してのクレームなのか、後ろから指で小突いてくる。もう我慢できなくて話し出そうと思ったのだろうか。アズサは小声で言った。
「後で話がある…」
それはかすれても、はっきりと聞こえた。我慢し切れなかったのだろうか。高校二年生になってもまだ子供なのか。
俺は突っ込みたかったが、こんな時は突っ込めない。逆に我慢させられる破目になってしまった。



