シーソーゲーム

 それは置いといて、ソフトボールの話に戻ると、とりあえず七人が動けるので、普通の試合はできるだろうと思ったが、この七人に加えてはいる二人はその他に入るのは岸と沢木ということで、不安になった。岸はよく分からない。なぜ入れたのか、クエスチョンマークが頭を囲う。沢木はまったく知らない人物だが、他の男子や女子よりははるかに使える。遊びで子供の頃よくやっていたとか。

 まあ何だかんだで面白いチームになった。どうなることやらと心配もあるが、やはり楽しいというのが一番だろう。

 しかしその前にテストがある。それを考えるだけで憂鬱だ。

 練習は終わり、俺と小海は二人で顔を洗いに水飲み場まで来た。ミズキやアズサは先に教室へ戻っていた。俺は今年の球技大会はどうだろうかと小海に尋ねるところであった。

「どうよ、今回は」

「いいんじゃねえか。なかなかいい人材だし」

 二人は顔を水で洗い、肩から伸びる袖で顔を拭いた。俺は外に出た時とトイレに行った時はいつも口をゆすぐ癖がある。その癖は口の中が荒れそうで嫌だというところからだ。小海は顔を洗い、袖で拭くだけで、後は俺を待っていた。

 しかし小海がなぜ口もゆすがず、水さえも飲まなかったのか分かった。突然何を言い出すのかこいつはというような事象はよくあると思うが、これほど愉快なことを言うやつはいないだろう。それよりもこんなことを言うとは、まさかの展開でしかないと、確信さえ持っていた。

「なあ、リョウ。お前さ、この世に、この地球にさ、何が住んでいるのか、知ってるか」

「はあ?」