過去をぶち壊したり、未来を破ったり、まして時間を戻ろうと思って戻れるものではない。今起こった現実は素直に受け止め、それは紛れもない事実である。タイムマシンやタイムスリップ、某小説のタイムリープなど、SF世界の夢中的仮想&妄想だ。まず時間が止まるわけがない。それができるのは、人間が捜査する時間上のみだ。例を挙げるとストップウォッチがそうだろう。

 普通では起こりえない、超偶発的事件なんて、事実、あることはないといえよう。その例はバミューダトライアングルでも数々の船や飛行機などの消失、再現、また消失という繰り返しを何度聞いたことだろうか。だが世間では、これは二十世紀最大のデマと言われている。

 もしこういう身の回りの奇跡や偶然、事実とは思えない事件らをすべてあって当然だとあえて考えた場合、我々はどう対応していけばいいだろうか。素直に受け止められるほど器用であり、度量の広い人物はそうはいないだろう。まして目の前で見てしまった場合、混乱と困惑は避けられない。

 だがさらにそれが本当は事実であった時、いや、本当はそれらが本当に本当なのだが、今だけはそれを伏せておこう。

 これから述べるのはすべてふざけているわけではない。真正面からこれからこの話を聞くに当たって聞いておいて欲しいことだ。すべてが夢のように思えるかもしれないが、すべてを信じろというわけではない。信じれるなら信じて欲しい。見ることができるならずっと見ておいて欲しい。現実から目を話さないで欲しい。

 サンタや竜を信じろというわけではない。ただこれだけは知って受け止めておいて欲しい。「事実は小説よりも奇なり」「既成は事実なり」ということを。目の前で起こったことは、現実だからこそ起こり、事実だからこそ見ることができるということを。