あたしの悪夢は、ここから始まった。


「明日花ちゃん!遊ぼっー!」


「えーと…あ、あのね」


「明日花ちゃんは、もう、咲希ちゃんとは、遊べないの。ごめんね?」


「…え?なんで?」


「咲希ちゃんみたいなわがままな子とは、仲良くできないよ。知らなかったの?明日花ちゃんずっーと我慢してたんだよ?」



「え…?そうなの?明日花ちゃん?」


あれは、小学校1年生の時。昨日まで仲良しだったのに、突然、何の前触れもなく、裏切られたんだ。


「うん。咲希ちゃんとはもう、一緒にいられない。」


「どうして?昨日まで仲良しだったじゃん!」


「無理ったら無理なの!大体、咲希ちゃんのせいなんだよ?私は別に、咲希ちゃんと一緒に居たいわけじゃないの!だけど、咲希ちゃんが、ついてくるから仕方なく仲良くしてただけだよ!」


「…そうなんだ。」


小学校1年生。初めてあたしは、裏切りを経験した。