「肉まん♪肉まん♪」
学校帰りにコンビニに寄って、肉まんを食べるのが私の幸せ。
おっと~前方から、不良接近中。
銀髪と、カフェオレの色の髪が話しながら
こっちに近づいて来る。

「お前wwその髪wwぶっふぉっ」
「うっせぇ!笑い過ぎなんだよっ!」
「お前w大阪のおばちゃんかよっw」
「うっせぇぇぇぇーーー」
「わわわっつちょっ!」
…………。
ああああああああ。
肉まんが空を舞う。
いやぁああああああああああ。
肉まんが地にひれ伏す。

「「あ。」」
「NOォォォォォォォオオオオっ!」
私の目から、見えない涙がポロリ。
地面には、砂だらけの肉まんさん…。
私の最後のお金で買った、肉まん。

「あー…。ごめん」
「…じゃ……」
「ん?」
「ごめんで済んだら警察なんて、いらねぇぇぇええんだよっ!!!」
「え?逆ギレ?…めんどくさ。」
「お前がその子にぶつかったんだろっ!お前謝れよ!」
「はぁぁ?!何で俺なんだよっ!お前が突き飛ばしたんだろっ!」
「お前が勝手にその子の方に倒れたんだろっ!」
グダグダ俺じょないのお前だの、言い合っている。
……………………………………。
イライライライライライライライラ。

「ほらっ!怒ってる!早く謝れよ!」
「だから…「うらぁぁぁぁぁぁああっ!」」
「「え?!」」
突然発狂しだした私にビックリする2人。
グダグダしてないで、私の肉まん返せよ。
買ったばっかりなのに……。