微かに聞こえた声。
「ウソではありません。あなたのご主人は亡くなりました。」
うそ、でしょ…?
なんでお父さんが…死んじゃったの?
小さい頃しか会ったことがなかったけど、優しくて大好きだったお父さん。
「なんっ、なんでっ!なんであの人がっ!!」
「とにかく、明日。○○警察まで来てください。ご家族もご一緒に。それでは。」
ブツッ、ツー、ツー
「愛っ、お父さんが死んじゃったってぇっ、ウソだよねぇっ!今日は愛の誕生日だからっ、仕事休んでアメリカから帰ってくるって、数年ぶりに会えるって言ってたのにっ!!」
「…ウソでしょ?やだなぁ。お母さんは。お父さんが死ぬ訳ないじゃん。お父さん今日帰ってくるって言ってたじゃん…っく、ひっ‥」
