主人公

西園寺 麗 ―lei saionzi―

*女
*2-B
*完璧
*おばけはだめ

龍崎 聖平 ―syohei ryuzaki―

*男
*1-A
*運動神経ピカイチ
*馬鹿

サブキャラ

泉 優璃 ―yuri izumi―
*女
*女子力皆無
*2-B
*陸上部

九龍 成海 ―narumi kuryu―
*男
*優璃が好き
*ちゃらい
*1-A

狩屋 巧兵 ―kouhei kariya―
*男
*2-B
*一般的
*虹湖がすき

宮里 虹湖 ―koko miyazato―
*1-a
*女子のお手本
*成海が好き
*運動オンチ


April 7th start song

風と共に聞こえてくるピアノの音色に釣られて、私は歌を口ずさむ。
今日は入学式。
新しい新入生を迎える日だ
クラスわけも新しい担任も楽しみでしかたがない。
私が通っている学校は歌に特化した学園で
世界有数のお嬢さま学校である
私はその中でもトップに位置する令嬢で
勉学も申し分無いし歌の実力もある。
でも毎日は歌がなくちゃつまらなくて、もし歌えなくなったらと考えると身震いする。
みんなは言う「10年に一人の天才」と
みんな私を褒めたたえる
血の滲むような底辺での努力を知らないで
「麗?朝から険しい顔してどうしたの??」
優璃が私の顔を除き込む
登校中しかめっ面の私を見た優璃は
私のことを心配してくれたみたいだ
「いいえ。なにも」
顔をあげ前を見つめる
もうすぐ学校だ。
校門前では虹湖がにっこり笑顔で手を振っている
その姿さえ絵になってしまう虹湖は
学園一番の女子力を誇る
当の本人は気づいてないようだが...
「泉ちゃーん!!西園寺ちゃーん!!」
大声で名字にちゃんをつけて呼ぶのは
はっきり言ってやめて欲しい
けっこう恥ずかしいのだ
「虹湖ー!!」
優璃は走って虹湖の元へとかけていく
私はその姿を微笑ましく思いながら見ていた
その時だった
ドンッ
背後で誰かがぶつかってきた
「おわっ!!ごめんなさい!!」
私よりはるかに背が高く容姿端麗な男の人だった
吸い込まれるような瞳整った唇形の良い鼻あまりにも整った顔に私は不覚にも見とれてしまった
「すみません。大丈夫ですか...??」
そう言って男の人は私にぺこりと軽く頭を下げたあと友達であろう男の人に連れてかれてしまった