「うわっっ、きっもー!いま喋ったぞ‼︎」

「本当だぁー!きもくて目障りだなぁ。
よしっ!みんなで排除しよう!」




どうして。
どうしてこんな世の中なのよ。
死にたい。死にたい。
死ねるものならいっそしんでしまいたい。なんであたしなの。


この酷いいじめが始まったのはいつの頃だろうか。
あぁ、そういやぁ2年ぐらいいじめられてるんだっけ。


入学して半年たったころ、ささいなけんかで私達は喧嘩した。はじめはただの喧嘩だったけど、しだいに私(鈴香)の周りから友達がいなくなっていった。
ぜんぶ遥のせい。遥さえいなければ私の未来はかわっていた。

でも、その未来をかえてくれた一人の少女がいた。