「まだ何か?」
いや、正直なんにもない。
ただ、彼女ともっと話したくて
気付けば声をかけていた。
そんなこと言えるわけない。
「俺、もっと桜庭さんが知りたくて。よかったら少し2人で話さない?」
あー…多分無理だろうなぁ…。
こんな誘いあまりにも急すぎるだろ。
「喜んで」
「え」
「近くの公園で座って話す?」
「う、うん!そうしよう!」
「桜庭さん、名前は?」
「桜庭 美蘭です。古賀くん、だっけ?」
「そうそう。古賀 春陽って言うんだ。春陽って呼んでよ」
「え〜。じゃあ、ハルって呼ぶ」
「ハル?なんで?」
「みんなが春陽って呼んでるから特別な感じしないじゃない?」
何この子。
理由可愛いすぎだろ!
「じゃあ俺は美蘭って呼んでいい?」
「うん。お好きなように呼んでもらって構わないよ」
「じゃあ美蘭で!」
それから2人で沢山話した。
そして俺は美蘭と別れて気付いたんだ…
美蘭を好きになってしまった、と。

