学園王子の恋した相手




親父は再婚しても
俺に優しかったんだ。

親父は器用だから
嫁にも優しかった。

周りから見れば凄く仲のいい家族だった。

でも…
再婚相手の目当ては親父じゃなく






俺だった。




「ねぇ、春陽くん。あたしとさぁ…気持ちいいことしない?」

「は?」

「正直、蓮さんには興味ないの、あたし」

「春陽くんに近づきたくて再婚したってだけなんだよね〜」

こいつ…!

そして女は
おれに近づいてきた。


「ざけんな!近寄るんじゃねぇ‼︎」

「どぉしてぇ?」

「お前みたいな女が俺は1番嫌いなんだよ‼︎」

「ふぅん。じゃあ、好きにさせてあげるよ」


そのとき、俺はもう駄目だって思ったんだ。

でも…


「春陽!」

「お、やじ…」

「どういうつもりだ」

「いや、これはその…」

親父はずかずかと俺らに寄ってきた。

「すまないな、春陽。何もされていないかい?」

「あぁ。親父が来てくれたからな。おかけで何も」

「よかった」

親父は俺に向かってニッコリと微笑むと

女の方へ目をやった。










今までに、見たことのない
冷たい表情だった。