「これが私の仲間を作らない理由」
「その、夏実って子は…」
「…事故で亡くなったの」
そうか…。
「美蘭、話してくれてさんきゅ」
「ハルは…?聞いても、いいかな…」
美蘭が俺の過去を聞くのを
躊躇う気持ちはよくわかる。
人の過去。
これを知るには
その重さを受け止める覚悟が必要だ。
俺はそう思う。
美蘭はそれを分かってるから
聞くのを躊躇ったんだと思う。
「聞いてくれるか?」
美蘭は静かに頷いた。
俺が中学の頃。
親が離婚した。
俺は父親に引き取られた。
そして、あっという間に再婚し
ごく普通の生活が訪れると思ってた。
でもそれは、簡単に崩れたんだ。

