学園王子の恋した相手



「君、桜庭 美蘭ちゃんだよね?」

「ええ、そうですけど…」

「俺は永井 春人。いつも一緒にいる子は?」

「今日は休みらしいんです」

「そうなんだ」


そう言って男はニヤリと笑った。


でも私は眼中に無かった。

いつもは連絡くれる夏実が
何も言わず学校を休んだことに私は妙に違和感を覚えた。




そしてとうとう
それを合図に夏実は学校へ来なくなった。




代わりに、あいつが
毎日毎日声をかけてきた。


そしてある日。


「俺、美蘭が好きだ」

「え?」

「夏実ちゃんがいなくなってから美蘭、ずっと元気ない。黙って友達がいなくなるのは悲しいかもしれない。俺は部外者だから何にもできないけど、美蘭を笑顔にさせることならできる」

「春人?」

「俺と付き合ってくれ」