斉藤が横目で見る中、始業ギリギリになって西は入ってきた。

そしてすぐに僕と目が合った。
何かそう、訴えかけるような目で。

「今日はどうした?いつも来るの早いよね」
白々しい僕がいる。

「うん・・・なんか来る途中土田君に呼び止められてさぁ・・・」

「え!?どこで?」

「私の家からちょっと出た所」

さすがに家ピンポンはやらなかったのか・・・僕は少し安心した。

「告られたよ」

ここからは白々しい僕しか出てこない。

「えぇ!?なんて言ってた?」
「あんまり・・・覚えてない」

ちょっと土田がかわいそうになった。

「で?」
「え?」

もう一度僕は声を大きくして言った。

「で?」
「あ、あっえとごめんなさい・・・」

うおおしぃ!!ナイス判断!

「どうしよう、これから気まずい・・・」

「あ~俺が慰めとくから大丈夫だよ」
「ほんとに?」
僕は無理に笑わせて締めくくった。