私の王子様



あたしは犬笛にそっと唇をあてた。

ワン!

ワン!

近くにいた犬達が5、6匹集まってきた。


…もちろんタロウの姿はない。


「呼んじゃってごめんね。…」

近くにいた白い犬を撫でた。


その犬があたしの頬を舐める。


涙が…溢れていたから。