私の王子様



あたしは、涙で滲む視界に光るモノを見つけた。


あれは…。


「一生俺に逆らえないようにしてやるよ」


マサトはナイフをちらつかせながら、あたしの耳たぶをかじった。


「痛っ…!」


だけど、今ならマサトの視線はあたしの手元からズレている…。


あたしは制服のポケットから転がったであろう光るモノに手を伸ばした。


…前にタロウからもらった…


”笛”…