私は一人で、コンビニ弁当をもそもそと隠すように食べる。なんで、学校は外食などにしないのだろう?そんな疑問が生じる。

「え?!!まじで?!」

声の高いきんきんした大声か教室にひびく。
私は、ぴくり、と眉間にシワを寄せる。
私はちらりと声(というか、雑音)のするほうに顔を向ける。
声の主は、男女5人の中の女子だった。どうやら、きゃーきゃーと恋バナで盛りあがっていたようだ。
「ち……」
私は周りに聞こえない程度にすごく小さく舌打ちをする。
堂々と、うるさいから静かにしろ。なんて言えるハズがない。私は、このクラスのピラミッドの中で一番下で暗くて友達も居ない私は「コミュ症」というレッテルか張られている。……別に羨ましくなんかない。だいたい、ああやって群れる人はいつか裏切られて、そんなの酷い。なんて言ってぎゃあぎゃあと騒ぐのだ。そんな人とは一緒にされたくない。それに、私は陰口なのが苦手だ。だから女子と話せるワケがない。そんなことを考えながら食事を終える。あとはやることはない暇なので、スマホを手に持つ。あ、もちろん、LINEとかじゃないよ?やる相手はお母さんとかしかいないし…(´ヘ`;)て、あれ?もしかして私、本当にJK?なの?高校生活ってこんなもの?
スマホのアプリで遊ぶ。はっきりいって全然楽しくない。少し遠くでは、スマホのカメラをむけながら変顔したり、カメラに向かってなにやら話しかけて笑ってる。…いま流行りのバインだな。…なんで、私こんなこと知ってるんだろう…。

「楽しそう……。」
なんて思ったり…。いや!あんなの馬鹿がやることだね!ぎゃーぎゃー騒いでなにが楽しいんだがわかりゃしない!










でも、ちょっと羨ましいな………。
羨ましい。私も友達欲しい。本当は話したりしたい。でも初めの一言が案外難しいのです。素直になれるかな?



「何してるの?」
にっこり、笑顔を作ってみる。不自然かな?キモかったかな?











「え……あ、笑ったりするんだ!意外!一緒にやろ?バイン!」

「友達…なってくれるの??」

「勿論!」
思わず笑みがこぼれた。