「おぃ…泣くなよ。」

「っつ…ぐすっ……」

「おぃ…」

「だって…ぐすっ…しゅ…秀が……ぐすっ…」

「……」

「……あり…がと。」

「ぉお。ちゃんと左手の薬指にはめろよ。」

「ひだ…り手???」

「何時かのための約束…」
「っつ……///」

あたしはまた泣いてしまった。

「おぃおぃ…」












ふと時計を見ると10時15分……

「やばっ!!帰らないと…」
携帯を見るとお母さんからの着信が25回。

絶対怒ってるな……。

「俺が言い訳してやるよ。」

「うんお願い。」

あたし達はかなりドキドキしながら自分の家に向かった。