「やったぁ。合格だ〜〜」
「俺はもう推薦で合格済!!」
「そうなの?秀???」
「おぉ。」
「じゃあ春から一緒だね。」
「まぁ嬉しくも無いけどね。」
「ひどっ!!!」
「そんなの知ってる。」
「あっそ。ってか明日から部屋探ししなきゃ。」
あたしたちが合格したのはかなり離れた大学。毎日通学するのはきつい。 「そぉいえば。楓璃。明後日から同居だからな。」
「へ???」
「ほら、合鍵。」
あたしは秀から一つの鍵を貰った。
「…秀。」
「まじで合格しなかったらどうしょうかって思った。」
「ありがと。秀。」
「お礼は何にしようかなぁ。」
「また出た!!」
「出たやと???」
「ひゃあ〜止めて。」
「まぁそれは明後日からね。あと俺から楓璃の親には言っておいたから。」
「秀が珍しく大人しい。」
「明後日からやから。」
「っつ……」 秀は意地悪な笑みを浮かべた。
付き合ってからもう少しで1年。
秀のことも随分と分かった。
秀が意地悪なのもエロいのも……
でも良いところも見つけた。
「じゃあ合格したの親に報告しますか。」
あたしは携帯を手に取った。
「待って。」