冷たいアイツ

「おはよ」

「よぅ」


バスに乗ると、小学生がいる。
狭いから、座るところがない。


僑とカズは、もぅ乗っている。
二つ前のバス停でカズ、一個前のバス停で僑、が乗っている。

シュウちゃんは次のバス停だ。











「ありがとうございましたぁ」


小学校に着き、次々と降りていく。
っという間に、バスはがら空きになった。


「今日って授業あるっけ?」

「あるけど…オリエンテーションじゃん」


四人でそんな会話をしていた。

10分程バスは走って、中学校に着く。

「ありがとうございました」


順々に降りて、昨日分けられていた
教室に入る。


授業準備をして、三人でベランダで話していた。



「何かさぁ、暇だよね」

「まぁ、初日とあんま変わんないからな…」

「ってか、オリエンテーションって何??」

「さぁ?」



もう疑問と不満だけしかなかった。
このときは。


少しして、チャイムが鳴る。

――キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン


「あいかわらずうるせぇなぁ」

カズが言う。

まぁ、確かに…うるさいよね。


スピーカーちっちゃいクセに…。