「久しぶりだね~渉♪」
篠は、また前みたいに笑ってくれた。
なんか、いい感じかも…。
「もう、引きずるのはやめよう」
篠が、真剣な顔をして、口にした言葉。
「終わりにしよう」
多分、この件については、もう忘れよう言う意味だろう。
「それは、俺も思った。渉は何も知らないけど…」
あたしは、この時だけは
何も知りたくないと思った。
「何があったか知らないけど…
あたし、このままの状態は嫌だ。
また、前みたいに戻れない??」
少し涙目になっているのが分かった。
目頭が熱くなって、こらえるのに必死だった。
「「戻れるよ。俺達は」」
涙は、どうして止まらないんだろう…。
誰か、魔法をかけて…
もう絶対に
崩れない魔法――――………。

