冷たいアイツ


このチャンスを最大に生かそう。



「おはよ、タケ」



あたしは前みたいに、

笑って話しかけた。



「お……はよ」


始めは、誰なのか確認していなかったらしくて、「お」だけ言って、詰まっていた。


「あっ、ごめん…」



「あっ…のさ」



あたしが、そそくさと自分の席に着こうとしたとき、タケの声が耳に入る。

恐る恐る振り向いた。



「何??」



あたしは、“至って冷静”を装って、



笑った…。




「また、前みたいに戻れないかな??」




意外な言葉だった。





嬉しかった。





「ちょっと待って」



あたしは、急いでかばんを机に置いた。


急いでタケの机に向かう。






いつの間にか…








篠もいた――…