冷たいアイツ

二日目…

あたしは全然寝ていない。

同じ部屋の女子たちが
「寝顔見た~い」って騒いでいて、
寝られなかった。


「おはよ~渉!!」


朝からハイテンションな篠に負けて、あたしはグッタリしていた。

「お~は~よ」


すごく伸ばした、不明な挨拶を交わして
朝食になった。


男女別で食べるけど、あたしは、抜け出してロビーのソファで寝てた。

「何してんだ??」


声を掛けてきたのは、李堵だった。

奈々原李堵。(ナナハラ リト)
あたしの元彼。


「食欲ない上に眠くてさー」

あたしはぶっきら棒に答えた。


「一緒だな。昨日寝てなくて…」


話している途中なのに、リトは寝てしまった。
寝るなよ…
しかも、肩に頭乗ってるし…。



「お前ら何してんだー??」

後ろで声がする。
振り向くと、先生がいた。

七崎先生。
通称:七ティー
ハゲてる、40代の先生。
親しみやすく、みんなに人気がある。

「七てぃー!!おはよー」

敬語を使わないという、もう上下関係なし!!



「こんなとこでイチャつくなー」

笑いながら、あたしの肩を見る。

「七ティー違うよぅ!!これは、リトが勝手に…」

「青春なのはいいけどなー」


そのまま、笑って戻っていってしまった。




あたしは知らなかった。
見られていたなんて―…。