冷たいアイツ

「かわいくねぇの」

「ほっとけ」


最後の一言は、あたしもだけど、タケもそっけなかった。


でも、ちゃんと聞こえたよ。
最後の小さくつぶやいた言葉…












     ――嘘だよ――









「知ってる」


あたしは、返した。
タケは真っ赤だし。



「っていうかさ、いつまでここにいんの??」


タケは、あたしの横に座った。

「終わるまで。あたし、中にいても無意味だし」

「じゃぁ、俺もいよっと」


そのまま、あたし達は無言で座ってた。
何もしなくても伝わる。

あたし達は、今幸せだ。


「そうだな」


タケがつぶやいた。

「何が??」


「お前が“幸せだ”っつったろ??」


「あたし、声に出てたの??」

「まる聞こえ」


あたしは、下を向いた。
でも、今のは声に出しても大丈夫だったよね。



「小平ー、奈多平ー集合しろー」


先生の声がする。