冷たいアイツ

サトは、ちょっと振り向いて、

「俺、行くわ」

戻っていった。


・・・

また、静かになるあたしの隣。


この孤独感が好きなんだぁ…


「何やってんだよ」


さっきと同じせりふ。
でも、声は違う。
あたしが思う人。


「タケこそ」

あたしはさっきと同じように返した。


「中、暑くてさ。死ぬって」


そう言いながら、服をパタパタさせている。

「そか」


それしか言わないあたし。


また、無言が続く。
気まずいとかじゃなくて。


お互い似てるから分かる。
今、話してもいいのか、いけないのか。

無言でいるところなのかどうか。


「あのさ…」

最初に沈黙を破ったのはタケだった。


「お前、さっきサトと何話してた??」

「…タケの事…かな??」

あたしは、少し笑って答えた。



「毎日毎日妬いてるよ」


あたしは、それだけ言うと、また草をちぎって流した。



「俺よりはましだろ…」

突然、タケが言う。
何が…あぁ。篠か…。

「タケって妬くんだね」

「悪いか??」

「いや…むしろ嬉しいんじゃない??普通の子なら」

「お前は普通じゃないと」

「そう言うこと」