呉羽部長は
じぃっと私を上から下まで眺めた。

「ふぅん。」

「あのぉ・・・」

なんか、
ちょっと やだ。
値踏みされているみたい。

私は、思わず顔をしかめた。

「色気はないけど、
 まぁ、残念な顔ではないよな。」

「はっ??」

「ちんちくりんな感じも、
 まぁ、言い換えればかわいい感じだし。」

「へっ??」

「メイクはーーー
 まぁ、好みだな。」

「はい??」

なになに?!
ダメだしされてるの?
ソレとも、褒められてるの??

呉羽部長は
ぐいっと私の腕を抱き寄せた。

「・・きゃっ」

腕を取られた私は、
呉羽部長の
胸の中にすぽっと納まっちゃった。