ビターな彼氏の甘い誘惑



にこやかに笑いあう二人から
そっと離れて、


そうそう。
こういう時はーー仕事に没頭するのがいっちばんっ。


何も考えずに、
一心不乱に仕事すればーーー


アンナコト忘れちゃうはずっ



そんなことを考えながら、
席に戻った。




パソコンのメールをチェックして、
返信の確認作業してーーー


「加藤さん。髪形にあってるねぇ。」

コーヒーを受け取った部長はにこやかに
私の机の前を通り過ぎる。

「ありがとうございますぅ。
 少し切ったんでーーー」

「兄貴の好みだねぇ。」

ふんわり笑って、
何事もなかったかのように、海人部長は私の隣を通り過ぎた。


私は、
口を開けて、
思わず、
体がーー熱くなってしまった。