ビターな彼氏の甘い誘惑

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ざわざわと、
店の外に人波が続く。


二次会はーなんて言ってる人がちらほら。

うぅーん。

ホントは、
二次会行きたいんだけど、


鞄の中でチカチカと
着信を知らせる光。


あ。


「ねぇ、利理ちゃ・・・」

「ごっめんなさぁぁいっ!!」

不意に、綾菜さんに声をかけられたけど
すぐに断る。

綾菜さん、ごめんなさーい。

綾菜さんがしゅんっとなる。
お酒がほんのり入ってて、かわいぃなぁ。
なんて思っちゃう。

「ごめんなさい。綾菜さん。ちょっと、お迎えが・・・」
「え、いいなぁ。」

「え?
 綾菜さんも彼氏作っちゃったらいいじゃないですか。」

もちろん、
部長とかでもいいんだけど、
ほら、綾菜さんって結構モテるんだだよ?

付き合ってみたら、分かるかも。だし。

そしたら、
「す、好きな人と付き合いたいし。」

って、顔を赤らめる綾菜さんは
ホントかわいーと思うの。