もー、なんなのよ。
ふと
顔を上げると
海人部長は 徳留さんと立ち話。
どうしよう。
って、悩んでいる場合じゃないわ。
「あのっ。海人部長!!
呉羽部長から内線です!」
「え?兄さんから?」
すぐに、
徳留さんに、じゃぁ、なんていいかがら
こちらに来て受話器を受け取る。
「なんだろな、
加藤さん。受話器かして。」
と、手を出されて「で?何言われたの?顔赤いよ?」
ってこっそり海人部長につぶやかれる。
「え?あ、
はい、。」
どうぞ、
とあわてて受話器を渡す。
動揺してしまった。
とちょっと 眉間にしわを寄せたが
海人部長は何食わぬ顔で
電話を受け取っている。
会話を終えて、
受話器を返しながら、
「加藤さん、もういちど兄さん・・・
じゃなかった。
呉羽部長から内線あったら、会議室に回してもらえる?
はは。
ダメだなぁ。『呉羽部長』って言いにくくて。」
困ったように笑って、「ね、加藤さんは兄さんのこと、なんって呼んでるの?」
って、聞くもんだから、
こっちも、「え?」って困った笑いを返した。
もう、海人部長・・・
そーゆーの、心臓に悪いです。

