ビターな彼氏の甘い誘惑


和馬お兄ちゃんはちょっと、眉をしかめたが、
それ見たことかと、にやりと笑った。

「あんな、ナヨナヨっとした奴が
 利理ちゃんと付き合うっていうこと自体が奇跡だったんだよな。」

むぅっ。

思わずイライラしちゃう。


「お兄ちゃんの責任でしょぉっ?!」

「なんだよ。
 ちょーーっと投げただけじゃないか。」

「素人が、有段者にかなうはずないでしょ?
 それで、乱暴な家族扱いされて・・・
 それに、
 たぁくんは優しいし、頭もよかったわ。」

「たぁくん・・・・ってダッセェ。
 そりゃー弁護士だから頭もよかっただろ。
 顔はいまいちだったけどな。」

「もぉっ。だから、セイ君と付き合ったら
 すぐに、和馬お兄ちゃんがハニートラップ仕掛けたんじゃないっ。」

「あぁ、バーテンダーの?
 顔だけの調子のいい男だろ?
 なんだよ。あいつがバイセクシャルだっただけだろ?
 利理のほかにも、何人か女と男がいたし。」

「むぅっ。」


もぉっ。
イライラしちゃう。