ビターな彼氏の甘い誘惑


「・・ん?何?朝?」

ゆっくりと目をこすりながら
部長が目をさましちゃった。

「あっ。はい・・」

部長はふわっと、一度あくびしてうーんと少し伸びをした。

おはよ。といいながら部長が夕べ
脱ぎ捨てた服の中からごそごそと何かを取り出す。


ほいっと小さな箱を差し出した。
シンプルな白い箱。


え?思わず受け取っちゃった。

「なに・・・?」




小さな箱を開けるとーーーー


「わ。かわいぃ・・・」

「虫よけ。」


「え?」


呉羽部長は、ソレをひょいと私の右手の薬指に付ける。



白とグリーンのモチーフの入った
シンプルな指輪・・・


ってこれ、今日の試作会のメーカーさんのじゃ・・・



「よし。
 ピッタリだな。」

「あの・・・」


満足そうにうなずく
呉羽部長を恐る恐る見上げる。