ビターな彼氏の甘い誘惑



「利理さん。
 どうですか?」

不意に、声をかけられて
顔を上げる。

営業部の津川君が、にっかり笑いながら
手に取った指輪を差し出した。


「え。えぇ。
 かわいいのがいっぱいで、目移りしちゃう。」

「はは。
 お世辞はぬきですよ~」

「やだぁ。もちろん。
 しっかりアンケートも書かせていただきますねぇ。

 でも、
 この指輪とかも、変わっててーー
 好きですよ?」

にっかり笑う、津川君につられt、
私も、にっこりと笑った。


やっぱり、
笑顔には、笑顔で返さなくちゃ。


・・・部長ももっと
あの笑顔を見せればいいのに。

あんな、眉間にしわ寄せて睨むように見なくてもいいのに。


津川君は、「価格はーー」「もし買うならーー」
いくつか言葉を交わして、
次の人への元へと去っていく。


営業部って大変ね~
企画の人たちもみんなに色々質問している。