朝学校に来たら皆から軽蔑されるような、そんな目で見て来るようになっていた。



教室に入るとシーンと静まり、手で口を隠し、影口を言っている。



小学生のいじめのようだ…と思いながらも、自分の机の上の花束をのけた。





3分後彼がやってきた。
彼には皆、見向きもしない。







そして授業はいつも通り……いや………
…ずっと視線を感じていた気がする。









放課後、予想通り私達は昨日のメンバーに呼び出された。


私は内心怖かったのだ。いつも一人だったとはいえ、いじめられて一人ではなかったから。

「つ、翼君………」



「大丈夫だから。」

と、彼は頭をさすってくれた。

なんだかそれだけで、これからありうる事に耐えれる気がした。







「さ、今日はお前らに下層部に対しての、制裁を加える」



そう言いながら、彼らは私と翼君を突き放す。
私には男子が3人ぐらいなのに対して、彼の方にはざっと5人くらいいるようだ。





私は、まず手と足を包丁で切られた。







「うぅっ……………!うわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!い、痛いっ……」



「五月蝿いな、黙ってろ。口を塞ぐぞ。」



「っ………………」




「次は手首だ」



「うわぁっ…あぁぁっ……痛いよ…痛い…痛い…血が………」


私の体も彼らも血塗れで、私の意識も薄れる。








彼はどうなってるんだろう………














彼は皆から暴行、火炙り…色んな事されてるのに、ぐっと堪えていた。



そんな彼を見て、苛ついたのだろう。
度合いが酷くなり、私も見ていられなくなった。












私のせいで、彼は苦しんでる。
私には何もできない。力になれない…





彼を守りたい。彼を傷つけた、奴らが許せない。


殺したい。





復讐したい。