梅雨後半に入り、空にも太陽が見えなくなってきた。

私達に救いの手は来るのでしょうか…

________________________________
テスト終わりの昼休み、私が体育委員と言う事で、翼君と体育館の窓閉めをしていた。


「ねぇ…翼君体育館倉庫から、物音がする…」



「んっ…………本当だ。見てみようか」


うん、と軽く返事をし、少し空いたドアから覗いて見た。



それは上層部による下層部への制裁、すなわち虐め、暴力だ。彼らは下層部の女子達を蹴る殴るしていた。 女子の中には血を吐いたりしている者も居た。


「ど、どうしよう……つ、翼君…」


「先生を呼ぶんだ。これは酷いなっ…」