私が先輩を好きになったのは、
中学三年生の冬。

高校のオ―プンスクールで
先輩の通う“南高等学校“のバスケ部を
見学した時。


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中学三年生の冬。

「ねえ、ミサト!」

今も親友のほのかは、明るくて、優しくて、私にはもったいないくらいの女の子。

「ん?」

南高校の門を一緒にくぐった
ほのかは少し興奮気味で
先輩のことを話した。

その時私は初めて
”七瀬唯斗先輩”
の事を知った。

中学生の私達の間に噂が広がるくらい
カッコイイらしい七瀬先輩。