そう、産みたい。


わたしの中にいる命。


消すことなんて、出来る訳がない。


それだけはわたしの中ではっきりと決まっていた。


別れたオトコとの、子供。


一一オロセ一一


そう言われるかもしれない。


その覚悟は、出来ていた。


何もしてくれなくても構わない。


一人で産む決意は、出来ていた。


ただ、父親であるアイツにはきちんと言っておかなくては…と思っていた。