『おぅ。入れよ。』


スウェット姿のアイツが出迎える。


『お邪魔、します。』


『おぅ。』


『具合悪いとこ、ごめんね。これ、薬。あと、ヨーグルト。』


『ヨーグルト?まじで?』


嬉しそうにヨーグルトを袋から出すと、アイツは食べ始めた。


『うめー!今日、なんも食ってなくてさ。』


『え!?なんか食べないと、薬飲めないじゃん!』


わたしは台所に行き、慣れた手つきで食品棚と冷蔵庫を開けた。


『蕎麦の乾麺あるじゃん…ネギも…。蕎麦で良ければ、作るけど。』


わたしはそう言いながら、アイツを見た。