一少しでも気持ちが残っているうちに別れたい一


ユミはそう言っていた。


『無理してないといいけど…。』


『具合が少しでもよくなって、元気になるといいね。』


『たくさん話を聞いてあげようね。』


わたしとカナコは、ユミを励ます方法をアレコレ考えながら、ユミの家へ足を速めた。