教室ほぼ中央
後ろから2番目の席。

この席はクラスメイト達の動向を大抵把握することが出来る。

そんな席から眺める5限目の教室というのは

今が例え、

当てられる確率の高い英語の授業であってさえも

満腹になった胃袋と午後の暖かな日差しという演出によって

生徒の7割近くは頭を垂れるか、舟を漕ぐかするものである。

それは勿論、今日も例外ではない。




ふと、窓際に目をやると

机にうつ伏せて堂々と昼寝をしている男子生徒が一人。

茶色でふわッとしたパーマがかかった髪が陽の光に照らせれて透き通るように揺れている。